2022年10月15日『ビロードのうさぎ』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

各地で人形供養や人形感謝祭などが実施される10月5日は「人形の日」です。
日本人形協会と日本玩具及び人形連盟により1965年(昭和40年)に制定されました。

この日にご紹介したい作品は、

『ビロードのうさぎ』

(原作/マージェリィ・W・ビアンコ、絵・抄訳/酒井 駒子、
 ブロンズ新社2007年4月25日 初版第1刷発行)です。

この作品は、海外の友人から勧められた作品です。
私が絵本の活動をしていると話した時に、自分が一番好きなお話はこの『ビロードのうさぎ』だと
教えてくれたのです。
彼女から勧められるままに、英語版と2冊を購入しました。
そのうちの日本語版をご紹介します。

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少年はクリスマスのくつ下に入っている、ビロードでできたうさぎをとても喜びます。
ですが、他のプレゼントがやってくるとその存在を忘れてしまうのです。
そうしてうさぎは、他のおもちゃがたくさん住む子ども部屋のすみっこで暮らすようになります。

機械仕掛けのおもちゃ達からばかにされることもありました。
でも、たったひとり優しくしてくれるウマのおもちゃから、他のおもちゃたちが話している
“ほんもののおもちゃ”について教えてもらいます。

“ほんもののおもちゃ”とは、長い間子どもと本当の友達になったおもちゃの事だと。
うさぎもそうなれるかもしれない。
子ども部屋には時々魔法が起きるからと。

そして、その魔法は起きました✨
お手伝いさんの気まぐれで、いつも一緒に寝ている犬の代わりにぼうやのベッドに連れて行ってもらい、
それからは毎晩一緒に寝ることになりました。

そうするうちに、夜だけではなく、一日中うさぎはぼうやと過ごすようになります。

夏のある日、うさぎは山で本物のうさぎたちに出会います。
けれども動くことが出来ず、本物ではないとわかってしまいます。
うさぎたちは去っていきます。

時が過ぎ、ビロードのうさぎは、うさぎには見えないほどヨレヨレになってしまいます。

ぼうやが高熱を出し長く眠っていた時も、離れずに楽しかった日々の事を話し続け励まします。
熱が下がり、ぼうやは海の家へ静養に出かけていきました。
うさぎは取り残され、病気のぼうやにずっと寄り添い続けた為に、大人達からばいきんの塊だと言われ
燃やされることになってしまいます・・・

その時うさぎの目から涙が流れ、落ちたところから花が咲き、中から妖精が現れます。

この妖精はうさぎのために何をしてくれるのでしょうか・・・

最後まで、うつくしいお話です・・・
世界中で愛されているのもうなずけます。
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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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たきのい絵本かあちゃん 加藤正子

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