2022年12月9日『BORKA ボルカ』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

12月9日は「人権週間」のうちの1日です。
法務省の人権擁護機関が1949年(昭和24年)に制定しました。
「人権週間」の期間は、12月10日の国際デー「世界人権デー」を最終日とする12月4日~10日の一週間です。

「世界人権デー」は1948年(昭和23年)12月10日、フランス・パリで行われた第3回国連総会で「世界人権宣言」が
採択されたことに由来し、基本的人権尊重の原則を定めたものであり、初めて人権保障の目標ないし基準を国際的にうたった
画期的なものです。

「人権週間」の期間には、学校行事としていじめ問題解決に向けた取り組みを実施する小中学校も見られます。

そんな今日は、「いじめ」というキーワードから、

『ボルカ』

(作/ジョン・バーニンガム、訳/きじま はじめ、ほるぷ出版1993年12月1日第1刷発行)

をご紹介します。

こちらも、絵本のお仲間から教えていただき、蔵書に加えた作品です😊

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ガチョウの夫婦は春になると、ご先祖様が住んでいた荒れ果てたイギリス東部の沼地に戻って来ます。
そしてそこで生まれた6個の卵を大切に温め、ひながかえります。

その中に、一羽だけ羽が生えていないガチョウがいました。

両親はとても心配してお医者に診せます。
羽が無いこと以外は悪いところはなく、医者はお母さんガチョウにボルカのために羽を編んであげることを勧めます。

お母さんガチョウは羽に似た灰色で編み上げ、ボルカはそれを着せてもらいとても喜びます。
嬉しくて、兄弟ガチョウに見せに行きますが笑われて・・・
みんなは飛んだり泳いだりできるようになりますが、ボルカの毛あみの羽ではできません。
濡れると乾かすのが大変だし、飛ぶこともできません。
そのうち、ボルカは独りぼっちに・・・

そして夏が終わり、他のガチョウたちはみな温かい土地へと飛び立っていきます。
だれも、ボルカがそこにいないことには気づかずに・・・

雨と寒さを防ごうと、ボルカは入り江に繋がれている明かりがついていない船に乗り込みます。

船ではファウラーという犬に吠えられますが、彼はボルカの話を聞いて眠れる場所へと案内してくれます。
ボルカが乗っていることは知られないまま、船は出発します。
気のいい船長とその仲間の男はボルカも一緒に船旅に連れて行ってくれるのでした。

ボルカも自分ができることをします。
そして、食べ物をたっぷりともらうのでした。

船長はあることを知っていました。
そしてやさしく、ボルカをその場所に連れていってくれます。

そのお陰で、ボルカはロンドンでガチョウの仲間と暮らすようになり、幸せになるのでした。

他と違うことを個性として、お互いを受け入れて、みんなが幸せだと感じられる。

そんな場所に在りたいものです。

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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たきのい絵本かあちゃん 
加藤正子

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