2023年11月10日『風をつかまえたウィリアム』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

11月10日は「平和と開発のための世界科学デー」です。

この日は、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)により2001年(平成13年)に制定され、
翌2002年(平成14年)より実施されました。

国際デーの1つでありその目的は、
・平和で持続可能な社会のために科学の役割に関する人々の認識を強化すること
・国家間で共有される科学のために国家的・国際的な連帯を促進すること
・社会の利益のために科学を使用する国家的・国際的な取り組みを更新すること
・科学が直面する課題に対する注意喚起と科学的な取り組みに対する支持を高めること
です。

また、私たちの日常生活における科学の重要性や関連性を強調しています。

この国際デーは、科学と社会をより密接に結び付けることにより、
科学の発展について人々に情報を提供することを目指しています。

この日にご紹介したい絵本は、

『風をつかまえたウィリアム』

(文/ウィリアム・カムクワンバ
 文/ブライアン・ミーラー
 絵/エリザベス・ズーノン
 訳/さくま ゆみこ
 さ・え・ら書房 2012年10月第1刷発行) 

です。

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実在のウィリアムさんのお話しです。

サハラ砂漠より南にある国々では多くの人が農作物を糧に生活をしています。
そのような環境の中、2年連続の日照りで彼の故郷マラウィの人々は飢えで苦しみ、
食事の回数の制限が必要となりました。

主人公ウィリアムの父親の畑も作物が枯れ、彼は学校に通うこともできなくなりました。

元々好奇心が旺盛で想像力が豊かなウィリアムは、図書館を利用して多くの事を学び続けます。
英語を読むために辞書を使い、
エンジンやラジオの仕組みを理解し、
電気を生む風車に惹かれるようになりました。

風車で電気を生み、命をつなぎとめる

ウィリアムはゴミ捨て場で宝探しを始めます。
そこであらゆる部品を調達し、他の村人が不思議がる中、組み立てていきます。

いとこと親友の手助けを得て組みあがった風車は、ゆらゆらで人々がからかったり笑ったりします。
それでも信じて待つと・・・風が強くなり羽が回ります。

そして・・・💡

人々が一番必要としていた魔法を手に入れるのでした😊

ウィリアムは当時14歳!!

彼は現在、功績が認められアメリカの大学で学んでいます。
将来は、故郷マラウィで再生可能エネルギーを使った発電所とかんがい設備を作ろうと計画しています。
素晴らしいですね😊

この作品とSDGsと紐づけてみました。
『持続可能な世界を実現するために掲げられている17のゴール(目標)』の中から

④質の高い教育をみんなに 
⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに 
⑧働きがいも経済成長も 
⑪住み続けられるまちづくりを

私は、これら4つのゴールに関連する作品だと感じました。

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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