2022年10月26日『お話の種をまいて』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

10月27日から11月9日は「読書週間」です。
「読書週間」の目的は、読書の力によって、平和な文化国家を作ろうというものであるそうです。

1924年(大正13年)に図書館の利用PRを目的に日本図書館協会が制定した
「図書館週間」(11月17日~23日)を母体としています。
戦中から戦後にかけての廃止や名称変更を経て、今に至っています。

そしてその「読書週間」の一日目は、「読書の日」及び「文字・活字文化の日」に制定されています。

そんな日のおすすめの作品は、

『お話の種をまいて』

(作/アニカ・アルダムイ・デニス、絵/パオラ・エスコバル、訳/星野 由美、
 汐文社2019年2月初版第1刷発行)です。

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ちょうど2年前の今頃「読書週間」の時期に、この本に出会いました。
そして、今この時期にこの作品をご紹介ができることに、すこし不思議なご縁を感じています。

1921年、プエルトリコの若き女性プーラは、姉の結婚式に出席するためにニューヨークにやってきます。
彼女は、故郷でおばあちゃんからくりかえし語られたプエルトリコの民話と共にやってきたのです。

あたらしい土地での生活を決意し、職に就きます。
そんなある日、外国語を話せる助手として図書館で働くことが出来るようになります。
なんて、幸運でしょう!

いざ、図書館で働き始めてみると、書棚にはプエルトリコの民話は一冊もありません。
ですが、彼女はお話の種を持っていて、この地で種をまいて育てる用意はできていました。
まずは、こどもの本の部屋でお話しの時間を。
ろうそくの光の下で、言葉でお話の絵を描きます。
そして、パペット人形を作りながら、広くお話しの種をまくことを願います。
英語とスペイン語で聞くことが出来る人形劇を演じ、たくさんの家族がやってきます。

更にプーラが、お話を文章にして出版社に送ると、間もなくしてプエルトリコの民話が書籍になります。

こうしてお話を広める中、音楽家のすばらしい男性と出会い結ばれます。
図書館に戻ることなく、今度はパートナーの音楽と共に街から街へとお話を伝えていくのです。

しあわせな時と様々の別れと再会を経て、ニューヨークに戻った彼女を待っていたものは何だったのでしょう・・・☆彡

図書館司書、お話しの語り手、作家、ラテン社会を支える存在としてプーラが捧げた人生は、私の憧れです!

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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たきのい絵本かあちゃん 加藤正子

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