2022年10月3日『かべのむこうになにがある?』

📕絵本で「今日は何の日」📕

1990年(平成2年)10月3日、45年ぶりに「東西ドイツが統一」され、
ドイツ連邦共和国が誕生した日です。
東西ドイツを分けたベルリンの壁が1989年(平成元年)11月9日に消えた11ヵ月後の出来事でした。

お恥ずかしい話なのですが、社会情勢や歴史に疎い私・・・ドイツ統一=ベルリンの壁崩壊と思い込みまして、
本日おすすめの一冊を選んでおります・・・ご容赦くださいませ~💧

その一冊は、

『かべの むこうに なにが ある?』

(作/ブリッタ・テッケントラップ、訳/風木 一人、BL出版 2018年3月10日第1刷発行)です。

「ドイツ統一」と見た瞬間、この絵本しか考えられなくなりました(笑)

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おおきなどこまでもつづく赤い壁。
その中で暮らす動物たち。

一匹の知りたがりのねずみが、「このかべのむこうにはなにがあるのだろう」と考え始めます。

そしてねずみは、次々と動物に尋ねて歩きます。
こわがりのねこは、壁が自分たちを守ってくれているのだと。
おじいさんくまは、不思議がるには歳をとり過ぎたと。
お調子者のきつねは、考えなければハッピーでいられると。
くたびれて吠えることもできなくなってしまったらいおんは、果てしない闇があるだけだと。

それでもねずみはあきらめません。
ある日壁の向こうからとんできたという、美しいあおいとりに、壁の向こうがみたいから連れて行ってほしいと頼みます。

ねずみは鳥の背中に乗って飛び立ちます。
どうでしょう!
そこにひろがっていたのは!!

鳥はいいます。
生きていればたくさんの壁に出会う。けれどほとんどは幻なのだと。
勇気があれば、壁は消えて、その後にはすばらしい世界があるのだと。

ねずみは、壁の中で共に暮らしていた動物たちにもそのことを知らせたいと、壁の中に戻ろうとします。
すると不思議な事に・・・

ここからの展開は、絵本をめくりながら、作者が綴っている絵と言葉を皆さんご自身で直に感じていただきたいなと思うのです。

この作品、
子ども達には美しい絵を。
そして、大人達には深いメッセージが、贈られていると感じます。

更にもう一つ。お話を読み終えましたら、カバーをそっと外してみて下さいね(^_-)-☆
きっと素敵なものがみつかりますよ!!

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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読書の秋📚🍂になりました。
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