2023年12月16日「紙の記念日」

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

12月16日は「紙の記念日」です。

1875年(明治8年)のこの日、東京・王子の「抄紙会社」の工場で営業運転が開始されました。

同社は、実業家・渋沢栄一が大蔵省紙幣寮から民間企業として独立させたもので、
輸入に頼っていた洋紙の国産化を企図した会社でした。

この日におすすめしたい絵本は、

『1まいのがようし』

(作/長坂真護
 あかね書房2022年9月初版発行)です。

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アフリカのガーナにある、スラムの村でのお話です。

子どもたちは、お父さんの仕事を一日手伝うと1ガーナセディ(約20円)もらえます。
大きくておいしいキャンディーが1つ買える金額です。

だから子供たちは毎日働きます。

そんなある日の仕事終わりに「絵かき」と名乗る男がこどもたちに話しかけました。

「絵かきになりたいものはいるか?」と。

3人の男の子がいっせいに手を上げました。

すると男は、
画用紙を1ガーナセディで買った人には、絵のかきかたを教えると言いました。

それを聞いた3人は・・・

ベンは大切なお金なので、画用紙ではなくキャンディーを一つ買うと決めました。

オスマンとエルの二人は、画用紙を買うことにしました。

絵かきは教えます
絵に必要なんのは上手さではなく、心を込めて描くことだと。

通りがかった村の先生が
二人の絵を誉め、1まい10ガーナセディ(約200円)で買いたいと申し出ました。

すると
エルは、キャンディー3つとおもちゃを買いました。

オスマンは
キャンディー3つと7まいの画用紙を買い、
毎日毎日心を込めて絵を描くのでした。
そして、彼の絵は高値が付くものもあり、
7日間かけて描いた7枚の絵は100日働いた分のお金100ガーナセディになったのです。

彼はそのお金でまた、キャンディー3つと今度は車のおもちゃと
残りの90ガーナセディで90枚の画用紙を買いました。
90日間1日一枚、毎日心を込めて描き続けました。

まるで大好きな人へ送るラブレターのように・・・・

そして、今日も絵を描き続けるのです

その後も彼は、
「アートによって劣悪な生活環境を世の中に伝え、
 その売り上げを元手に町をきれいにするリサイクル工場を作りたい」という想いで
絵を描き続けました。

そして
2022年見事にリサイクル工場は誕生します。

このお話の町や登場人物は実在するのです😊
夢や可能性を垣間見れて元気をもらえるお話です。

このお話はSDGsの「⑧働きがいも経済成長も」に紐づくお話ではないでしょうか。

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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