2023年9月11日『綱渡りの男』
📕絵本で「今日は何の日」📕
たきのい絵本かあちゃんです😊
22年前のこの日、「米同時多発テロ」が起きました。
被害者のご遺族そして関係者の皆さまには謹んで哀悼の意を表します。
この事件により、2001年9月11日am8:46~am10:28
2棟のワールドトレードセンターがたった2時間で倒壊しました。
「Gone!」「World Trade Center was Gone!」(ワールドトレードセンターが消えた、無くなった)と
叫ばれたそうです。
このワールドセンターにまつわるお話を、今日はご紹介したいと思います。
『綱渡りの男』
(作/モーディカイ・ガースティン
訳/川本 三郎
小峰書店2005年8月27日第1刷発行)です。
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むかし建っていた、高さ400メートル程の2つのタワー。
ニューヨークで最も高い建物でした。
その建物に魅せられた一人の大道芸人の実際にあったおはなしです。
彼はフィリップ・プティ。
一輪車・ボールはもちろん、松明もお手玉のように扱えます。
そして、一番好きな曲芸は綱渡り。
彼は、以前故郷のパリにあるノートルダム寺院の2つのタワーの間を渡ったように、
今度は、更に高層のワールドトレードセンターにロープを張って渡ろうと計画します。
その計画が許可されないことも承知の上・・・
ひそかに計画を練ります。
未だ工事中のビル。
どうやって入り込むか。
どうやって綱や道具を持って上がるか。
どうやって綱を渡すか。
実際の様子が細かに描かれています。
絵本でありながら、とても緊張します。
苦労の末、夜が明ける頃
ロープは2つのタワーに渡されます。
そして彼は、一歩をふみだすのでした・・・
そのあと彼は、1時間もの間ロープの上で曲芸をつづけます。
地下鉄から出てきた女性が、地上で最初に彼に気付きました。
綱の上にいる限り、彼は自由でした。
その後の彼は・・・
裁判官の粋な判決に喜んで従うのでした😊
この絵本の刊行後
2014年、倒壊跡地にワンワールドトレードセンター(別名フリーダムタワー)が開業しています。
私がこの絵本に出会って数年。何度かご紹介を試みましたが、事件の爪痕が大きく出来ませんでした。
ですが、「今年こそは!!」と勇気を出してご紹介に踏みきりました。
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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫
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