2022年11月11日『クモばんばとぎんのくつした』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

本日11月11日は正真正銘の “1”ゾロ目の日です。
昨日に増して多くの記念日となっています。

その中から「靴下の日・ペアーズディ」を選びました。

これは1993年(平成5年)に日本靴下協会が制定しました。
靴下を2足並べた時の形が「11 11」に見えることから。
1年で1度同じ数字のペアが重なる日であることから、恋人同士で靴下を贈り合おうと呼びかけているそうです。
ちょっと素敵ですね♪

そして、今日のおすすめ絵本は

『クモばんばとぎんのくつした』

(作/仁科 幸子、偕成社2013年7月初版第1刷)です。

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気持ちが悪いと言われ、いつもひとりぼっちの“なめくじ坊やの”ニュッル”。

美しい花が好き。美しい月も好き。でも周りからは似合わないと笑われます・・・
母さんからも言われていました。
「なめくじは目立ってはだめ。お日さまの光にも注意しないと干乾びちゃうから昼間は出歩いてはだめ。」と。
そうです。
ニュッルにはかたい着物も逃げるための羽もないのです。
「せめて、カタツムリだったらなあ」ニュッルは時々思っていました。

ある朝ニュッルは、同じく嫌われ者の“クモばんば”と出会います。
クモばんばはクモの糸を染めていろいろなものを器用に編み、お店で売っています。
2人は徐々に意気投合して、ニュッルもクモばんばのお店を手伝うことになります。
お店の中には、クモの糸で編まれた七色のセンスの良い編み物が並んでいます。
つゆ草の青、夕日の赤・・・

ニュッルが一人で店番を任される中、沢山のお客がやってきます。
戸惑うことも多いけど、今まで話したことのない沢山の虫と楽しく会話ができたのです。
ニュッルの丁寧な仕事は、クモばんばのお店を繁盛させます。
結婚式の花嫁のベールの注文に応えようとするクモばんばは、店番をニュッルに任せて研究に熱中するのでした。

それでもある時は、自分だけでなくクモばんばへも陰口をたたかれニュッルは自信を失ってしまいます😞
そして、クモばんばのお店の手伝いをやめる決心をするのです。
自分が居ることで、迷惑をかけてしまうと思ったのです。

そんな時に、クモばんばが探し求めていた美しいものを編む方法が見つかります。
これも、ニュッルのお陰なのです!!
そして、見事なベールを作り上げるクモばんばとニュッル。
結婚式にもお呼ばれして美しい花嫁にも会えました。
クモばんばは、全てはニュッルが手伝ってくれたからだとみんなに紹介します。

この後、クモばんばはニュッルに素敵な殻を作ってくれるのですが・・・
「もう、カタツムリになる必要はない。ナメクジだって人を喜ばせることが出来るってわかったから!」と、
ニュッルは素敵な殻を身に着けることはなく、クッションカバーとして使うことにするのです。

瞬く間に素晴らしいベールのうわさは原っぱ中に広まり・・・

誰でもみんな、人をよろこばせる何かを持っている。
思わず「イイね!」と呟いてしまうお話です。
少し長いお話ですが・・・最後までお読みいただきありがとうございました!!

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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たきのい絵本かあちゃん 加藤正子

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