2023年9月7日『おきなぐさ』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

9月7日は「絶滅危惧種の日」です。

この記念日は、1936年(昭和11年)9月7日、オーストラリア・タスマニア州のホバート動物園で
飼育されていたフクロオオカミの最後の一頭が死亡し、フクロオオカミが絶滅したことに由来しています。
そして、絶滅危惧種に対する理解を深めてもらうことを目的としています。
この日は脅威にさらされている生存の動物や植物、生態系に目を向け、
現在および将来にわたりそれらを保護する方法について考える日です。
また、この日は絶滅危惧種を救うために行動する保護活動家や研究者、ボランティアなどを称える日でもあります。

蔵書の中に絶滅危惧種に関わる絵本があるだろうか・・・

ありました!
ご紹介します。

『おきなぐさ』

(作/宮澤 賢治
絵/陣崎草子
ミキハウス2019年10月13日初版第1刷発行
価格 税別1500円)です。

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別名うずのしゅげと呼ばれる野に咲く可憐な花の物語です。

小さな蟻と語らうように、宮沢賢治はこよなく愛したこの花を紹介しています。

うつむくように咲くその花は、上から見れば黒紫に見えますが、
蟻から見ればお日様の光を透かして燃え上がるように赤く見えるのです。

やわらかな銀の糸は、病んだ蟻を癒しているそうです。

森に住む山男でさえ、全てを忘れ、目を見開き、
この花が風にゆれるのをみつめています。

冬には、枯草の中でも美しい二輪の花が空と雲を見て語らい、
そばに降り立ったひばりと風について語らうのでした。

地表からみる風がおもしろそうだと花が言うと、ひばりは教えてくれます。

あと数か月で、あなたたちも飛ばなくてはいけなくなるのだと・・・


再び訪れたひばりと語らい
二輪のうずのしゅげの花は、飛び立つ風をまって旅立ちます・・・

美しい絵本です。

この植物は、園芸用にと乱獲された事などが原因で個体数が減り、
絶滅危惧種となったそうです。

人間の欲望による自然への悪影響はなくして行けるといいですね・・・

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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