2022年11月5日『笑顔が守った命』

📕絵本で「今日は何の日」📕

たきのい絵本かあちゃんです😊

11月5日は「世界津波の日」であり同時に「津波防災の日」でもあります。

2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災を受けて同年6月に制定された
「津波対策の推進に関する法律」によって制定されました。

日付は1854年(嘉永7年)のこの日に発生した安政南海地震に由来しています。
この地震は南海トラフ巨大地震の一つとされ、和歌山県など紀伊半島や四国などを大津波が襲いました。
大津波が和歌山県広村を襲った際、庄屋の濱口梧陵が収穫されたばかりの稲わらに火をつけて、
暗闇の中で逃げ遅れていた人たちを高台に避難させ命を救った「稲むらの火」の逸話が残っています。

津波による被害から国民の生命・身体・財産を保護すること、また「津波防災の日」の普及を通じて
津波防災に関する国民意識の向上を図ることが目的とされています。

この事を受けて、今日ご紹介する作品は、

『笑顔が守った命』
津波から150人の子どもを救った保育士たちの実話

(作/あいはらひろゆき、絵/ちゅうがんじたかむ、
 サニーサイドブックス2021年3月11日初版発行)です。

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ごくごくありふれた朝の登園風景からおはなしは始まります。
午前中は3月生まれの子ども達のお誕生会。
そして、いつも通りのお昼寝の時間。

午後2時46分。
あの恐ろしい東日本大震災が起こります。

そこからの保育士の先生方の行動が事細かに描かれています。
先生方が、何をどう思い、どの様に判断して、どう行動したのか。

ページを開く度、当時の緊張感や恐怖感を感じて、胸が苦しくなります。
そして、先生方の的確な判断と勇気ある行動を賞賛したい思いに駆られます。

仙台市中野栄あしぐろ保育所で起きた愛と勇気の実話が綴られています。
この震災の記憶を風化させないために。
この物語をこどもたちに長く語り継ぐために。
という思いで、作者は被災保育所の慰問を10年間続けてこの作品を出版されたそうです。

渾身の感動作です。

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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たきのい絵本かあちゃん 加藤正子

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