2023年4月2日『お話の種をまいて』

📕絵本で「今日は何の日」📕

昨日4月2日は「国際子どもの本の日」であり「図書館開設記念日」でした。

この大切な日に絵本のご紹介が出来なかったことを知り、急ぎご紹介したい作品があります。

『お話の種をまいて』

(作/アニカ・アルダムイ・デニス
 絵/パオラ・エスコバル
 訳/星野 由美
 汐文社2019年2月初版第1刷発行)です。

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3年前の今頃「読書週間」の時期に、この本に出会いました。

そして、今この時期にこの作品をご紹介ができることに、すこし不思議なご縁を感じています。

1921年、プエルトリコの若き女性プーラは、姉の結婚式に出席するためにニューヨークにやってきました。
彼女は、故郷でおばあちゃんからくりかえし語られたプエルトリコの民話と共にやってきたのです。
あたらしい土地での生活を決意し、職に就きます。
そんなある日、外国語を話せる助手として図書館で働き始めたのでした。

なんて、幸運でしょう!

いざ、図書館で働き始めてみると、書棚にはプエルトリコの民話が一冊も無いことを知ります。
ですが、彼女はお話の種を持っていて、この地で種をまいて育てる用意はできていました。

まずは、こどもの本の部屋でお話しの時間をもち、ろうそくの光の下で、言葉でお話の絵を描きます。

そして、パペット人形を作りながら、お話しの種が広がることを願うのでした。
その後、英語とスペイン語で聞くことが出来る人形劇を演じ、たくさんの家族が聴きにきました。

さらに、プーラがお話を文章にして出版社に送ると、間もなくしてプエルトリコの民話が書籍になります。
こうしてお話を広める中、音楽家のすばらしい男性と出会い結ばれるのでした。
図書館に戻ることなく、今度はパートナーの音楽と共に街から街へとお話を伝えていきました。

しあわせな時と様々の別れや再会を経て、ニューヨークに戻った彼女を待っていたものは何だったのでしょう・・・☆彡

図書館司書、お話しの語り手、作家、ラテン社会を支える存在としてプーラが捧げた人生は、私の憧れです!

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≪この記事における絵本表紙の画像使用については許可を確認しています≫

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たきのい絵本かあちゃん 
加藤正子

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